「元旦と私と初日の出」

  • チャプレン室「こころのサプリメント」

「元旦と私と初日の出」

チャプレン室 瑞慶山 真

「クリスチャンにとって、初日の出は特別なものですか?」と、興味津々で訊ねられたことがあります。

いろんな答えがあると思いますが、私の答えは“YES”

 

遠くの空に境界線が浮かび上がってくると、紫がかっていた雲に映るオレンジのグラデーションと、のぼりはじめた初日を見ながら、まだ冷たいと暖かいが混ざりきっていない空気も感じます。素直に美しい。

 

きっと神様が「非常に良かった」と聖書の中の世界のはじめにお造りになった光景に近い景色を見ているのではと思えてきます。

 

神様が、私たちに注ぐ愛を目に見えるもの

肌に伝わるものとして示してくださっていると実感します。

人のために世界を造った神様が、季節や日数を設けて一年と定め、今も治めておられる事実も体験します

 

それだけではありません。

昨日までの自分にひと区切りをつけ、命が生かされている“今”を精一杯にいきなさいと心を新たにする機会が訪れるのですから、

このこと自体がすでに恵みの始まりだと、私にはそう思えるのです。

今、これを読んでいるあなたはどう思いますか。

 

結局のところ、元旦の空に太陽はなかなか出てきてはくれませんでした。

でも、それもよしと思えました。

目で見ることはできなくても、神様がいつも見ていてくださるのだから。

それが確かめられたなら、それで十分。

いつか神様にお会いしたとき恥ずかしくないように、この一年、胸を張って歩もうと決意する意味で、初日の出は私にとって特別なものです

しょうが湯で体の内から温まった帰り道、背中も少し暖かくなっていました。

神様が、新しい一年も皆さまの歩みと共にいて、祝福してくださいますようにお祈りいたします。

 

主が御顔をあなたに照らし、あなたを恵まれますように。

(民数記6章25節)