こころのサプリメント「信頼できるお方」

チャプレン室　　田中 歩美

皆さんは信頼できる人はいますか？

「いる」と答えられた人は、幸せな人だといえます。

反対に「いない」と答えた人もいるでしょう。

信頼できると思っていた人に裏切られたり、色々な経験をしていくことで、「もう誰も信じない」と心に決めている人もいます。

 

夫婦関係も友人関係も、良い関係を築いていくには「信頼」が大切になります。

しかし、相手を信じることができないと、その関係性は難しくなっていきます。

やがて孤独になり、ついには自分のことさえも信用することができない、となるのです。

 

人を信じることができず、自分のことも信じることができない。

では一体誰を信じることができるのでしょうか？

聖書では、「神様が信頼できる方である」と繰り返し書かれています。

 

イエス・キリストの母となるマリヤは、神様に対して全幅の信頼を寄せた女性です。

ヨセフとの婚約中に、聖霊によってみごもったマリヤは、当時の律法では不貞を働いたということで死罪にあたります。

命の危険を知った上で、「あなたのおことばどおりに、この身になりますように。」と答えたマリヤに対し、親類のエリサベツがこう言って祝福しました。

「主によって語られたことは必ず実現すると信じた人は、幸いです。」（聖書　ルカの福音書1章45節）

神様を信頼したマリヤによって、後にイエス様が生まれ、やがて多くの人に祝福をもたらすことになりました。

 

クリスマスはイエス・キリストがこの世界に誕生してくださったことをお祝いする日です。

イエス様は、不信感と孤独の中で苦しんでいる人達のところに来てくださいました。

愛と癒しの手を差し伸べられ、神様が絶対的に信頼できる方であると伝えてくださいました。

イエス様は、私達と神様との関係を回復され、また人との関係を回復するために働いてくださったのです。

神様は裏切ることはありません。

見捨てることもしません。

永遠に変わることのない愛をもって、私たちを愛してくださいます。

皆様が神様の大きな愛を受け取って、幸せな信頼関係を築き、良いクリスマスを過ごせますように、とお祈りいたします。