こころのサプリメント『「当たり前」から「感謝」へ』
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こころのサプリメント『「当たり前」から「感謝」へ』
チャプレン室 田中 歩美
親元を離れて生活すると、改めて親が自分にしてくれた様々なことに気がつくようになり、感謝の思いになります。
食事もその一つです。
小さい頃はお腹が空いたら食事が出てきて、お腹いっぱい食べることができるのは当たり前に感じていました。
しかし一人暮らしをしているとそういうわけにはいきません。
一食分用意するにしても、作る料理を決め、必要な食材を買い、調理をする、という時間と労力が必要になります。
それを毎日、母は文句を言うこともなく、私達のために栄養バランスの良い美味しい食事を作ってくれたことは、改めて母の凄さと愛を感じて、感謝の気持ちでいっぱいになります。
「当たり前」から「感謝」に感じることの一つに空気があります。
私達は一回の呼吸で、500mlのペットボトル1本分の空気を取り入れており、その呼吸を一日約2万回しているそうです。
つまり、私達は毎日500mlのペットボトル2万本分の空気を吸っているのです。
現在地球上には約80億人の人がいるといわれていますから、500ml×2万回×80億人の空気が日々消費されているわけです。
とてつもない量であることはわかりますが、「空気が足りない」ということはありません。
いつでも誰でも新鮮な空気を十分に吸えています。
改めて、これってすごいことではありませんか?
神様はこのように私達が基本的な生命を維持できるように、日々空気を与え、水を与え、太陽の光を昇らせてくださっています。
しかし神様が「これは全部私がしていることだからね、感謝しなさいよ」「今日の空気代は何円、お金払いなさいよ」と言うわけでもありません。
それは神様が私たちを子どもとして愛してくださっているからです。
親が子どもに対して、自分のもっているものを全て使って必要を満たし、与えていくように、神様も同じように私達に与えることを通して、私達が幸せに生きてほしいと願ってくださっています。
「当たり前」という中にも、よく考えてみると当たり前ではなかった、「感謝なこと」だった、と思うことは、皆さんも色々あるのではないでしょうか。
そういうことが一つ一つ増えていったら嬉しいですね。
わがたましいよ。主をほめたたえよ。主の良くしてくださったことを何一つ忘れるな。
(聖書 詩篇103篇2節)
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