こころのサプリメント「神様の義」

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こころのサプリメント「神様の義」

チャプレン室 田中 歩美

 

私は子どもの頃、ウルトラマンが出てくる映像を、胸躍らせながら観ていました。

平和だった街に、突然怪獣が現れ、街の人たちに危害を加えます。

人々が困り果て、助けを求めていると、正義のヒーロー、ウルトラマンの登場です。

ものすごい強さで、あっという間に怪獣を倒すウルトラマンは、子どもたちの憧れになりました。

 

悪い怪獣を倒す正義のヒーローを見て育ったこともあり、神様の義、正義と聞くと、悪いものをやっつけていく、というイメージがありました。

実際に神様のイメージについて尋ねてみると、「恐い方、厳しい方」という返答が多くあります。

いつも見張っていて、悪いことをしたらすぐ罰する神様です。

自分みたいな人を神様は愛してくれないのでは? 赦してくれないのでは? と思う方もいます。

しかし、それは本来の神様の姿とはかけ離れています。

 

神の子イエス・キリストがこの世界で活躍された当時、宗教指導者がいて、律法を固く守っていました。

律法は本来、神様が私たちに対して、共に支え合い、愛し合うためにと教えられたものです。

ところが、宗教指導者たちは本来の教えを捻じ曲げて、自分たちの都合の良いように変え、別の新しい教えを付け加えていきました。

そして、この律法を守ることで「自分たちは正しい!」と胸を張っていたのです。

細かい厳しい律法を守れない人たちを、宗教指導者たちは罪人と見下していましたが、イエス様はそういう方々のところへ行って、共に過ごし、食事をしました。

イエス様の周りには、宗教指導者や人々に嫌われている人たちが、たくさん集まってきたのです。

その人たちに、イエス様は神様の愛をもって一人一人を愛し、教え、生かし、導かれました。

そしてついには、私たちの罪の身代わりに十字架に架かり、自分の命をも投げ出してくださったのです。

 

神様の義は、どんな人をも生かし、赦し、相手の祝福のために働いてくださるものです。

この神様の義、神様の愛によって、どのような人生であっても、私たちは回復していくことができます。

 

『「さあ、来たれ。論じ合おう」と主は仰せられる。

「たとい、あなたがたの罪が緋のように赤くても、雪のように白くなる。

たとい、紅のように赤くても、羊の毛のようになる。」』(聖書 イザヤ書1章18節)