「クリスマスの意味」

チャプレン室　田中 歩美

沖縄に来て初めて迎えた12月、北谷のアメリカンビレッジの豪華で美しいイルミネーションに感動しました。

クリスマスが近づくと、沖縄だけでなく世界中がお祝いムードになります。

プレゼントを貰ったり、ケーキを食べることを楽しみにしている子ども達もいるでしょう。

明るい喜びに満ちたクリスマスが、本当は何をお祝いしているのか、ご存知の方もいれば、そうでない方もいるでしょう。

 

クリスマスは、神の子イエス・キリストがこの世界に誕生してくださったことをお祝いしています。

イエス様の誕生について、聖書には次のように書かれています。

 

「見よ、処女がみごもっている。そして男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。」訳すと、神は私たちとともにおられる、という意味である。

（聖書　マタイの福音書1章23節）

 

イエス様は、孤独の中にいる人や、周囲から差別され、社会から排除されている人のもとへ行き、共に食事をして交流をもちました。

それは、イエス様を遣わされた神様が「そのようにしなさい」とおっしゃったからです。

神様はどのような人でも共にいてくださるお方であり、私達に対しても、変わらずに一緒にいてくださるお方です。

 

私達は一緒にいようと思っていても、ずっと変わらずに一緒にいることができない者です。

親友と思っていた人と喧嘩別れしてしまったり、いつのまにか疎遠になることがあります。

どんな時でも支え合おうと誓い合った夫婦でも、離婚を選ぶことがあります。

相手の些細な言葉や行為が受け入れられず、自ら関係を切ったり、切られたりするのです。

それだけでなく、「あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。」と語りかけてくださる神様であっても、受け入れることができない者でした。

 

そのように私達を見捨てることなく、諦めることなく、神様の方から近づいてくださり、一人子であるイエス様を私達のために送ってくださった、これがクリスマスなのです。

ですからクリスマスは世界中でお祝いされている、喜びの日なのです

 

私達は一人ぼっちではありません。

神様が一緒にいてくださいます。イエス様が一緒にいてくださいます。

誰ともつながることができなかった私達に、神様が愛の心を与えてくださり、神様とも人ともつながることができる者へと変えてくださるのです。

この神様に希望をもち、一緒にいてくださる神様を思いながら、皆様が良いクリスマスを過ごせますようにと祈ります。