「すべての人のための光」

  • チャプレン室「こころのサプリメント」

「すべての人のための光」

泉川 留美子

 

すべての人を照らすまことの光が、世に来ようとしていた。

ヨハネ1:9

 

クリスマスを迎えるアドベント(待降節)に入りました。

アドベントに入ると、

多くの教会では、クリスマスまで毎週1本のローソクをともします。

ローソクの光がこの世に来られるイエス様を象徴しているのです。

 

マリアやヨセフなど当事者は別にして

世界で最初にイエス・キリストの誕生を知らされたのは、

夜通し野宿をしながら羊の群れを守っていた羊飼いたちにでした。

 

天使が神様の栄光の光の中に現れて、羊飼いたちの周りを照らし、

「あなたがたのために救い主がお生まれになりました。

この方こそ主キリストです。」と告げたのです。

 

当時、羊飼いは貧しく、身分も低く、人々から蔑まれていたそうです。

この世の権力者や社会的地位のある人たちにではなく、

天使が神様の栄光の光とともに貧しい羊飼いたちに現れて、

救い主の誕生が知らされたことに、

孤独な人の友となってくださる神様の愛を感じます。

 

羊飼いに告げ知らされた救い主イエス・キリストの誕生は

私たちの心にも希望の光をともします。

アドベントのこの時、共に喜びつつクリスマスをお迎えしましょう。