「こころのそうじ」

チャプレン室　金 知明（キム ジミョン）

季節の変わり目は何かと忙しくなります。普段やることに追われ疲れてしまうと「休みの日くらいはゆっくりしたい」と思い、なかなか家の中が片付きません。そんな中、最近なんとか部屋の掃除と片づけをしました。整理整頓、不必要なものをゴミ箱に投げ入れると、部屋の中も心の中もスッキリしました。部屋に小さな埃が溜まってしまうと空気を汚し、体の不調にもつながります。散らかりっぱなしの部屋で過ごすことは、気づかないうちに心のストレスにもつながるのです。心身の健康のために定期的な片づけは必要です。

部屋だけではありません。実は、私たちの心の中も散らかることがよくあります。ほんの小さな心配や悩みもそのままにしておくと集中力を奪われたり、心の健康を損ないます。ちりや埃が部屋に舞い、汚れた空気が体内に入っていくように、心の片隅にある小さな悩みが心全体に広がって、気づかないうちに心の健康を害します。そんな私たちに心の掃除とも言えることばがあります。たとえ、ほんの少しの悩みの種でも「そんな悩み苦しみは、隠したり誰かにぶつけるのではなく、全部神様へ投げなさい」と聖書は言います。体の健康と同じように、目には見えない心の健康をも大切にするべきです。

怒りや悲しみで心の限界、一線をこえてしまいそうなとき、私が私でいられなくなるような負の感情は、全部神様にまかせましょう。あなたの心を心配する神様がすべて受け止めてくれます。

あなたがたの思い煩いを、いっさい神にゆだねなさい。神があなたがたのことを心配してくださるからです。
1ペテロ5章7節