「神のなさることは、みなその時にかなって美しい。」 伝道者の書3章12節
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「神のなさることは、みなその時にかなって美しい。」 伝道者の書3章12節
チャプレン室 泉川 留美子
イスラエル三代目の王ソロモンは
類まれな知恵を与えられ あらゆる祝福を受けた人でした
権威も財力もあり 何一つ不自由のない人でしたから
自分の思いのままに生きることのできた人でした
様々な偉業を成し遂げた彼でしたが
人間にとって 楽しいことは何かということを追い求め
贅沢の限りを尽くして
おもしろおかしく日々を過すようになりました。
偉大な父ダビデ王が
神の戒めを守って生きるように諭したにも関わらず
彼はだんだんと神の戒めや教えから離れてしまったのです
楽しいことは何か 幸せになることは何か
色々なことを試したソロモンの結論は
この世における人間の営みのすべてが虚しいということでした
ですから「神のなさることはみなその時にかなって美しい」という
彼のことばは矛盾しているように感じますが
彼はまた遺言のように次の言葉を残しています
「結局のところ もうすべてが聞かされていることだ
神を恐れよ 神に聞き従え 人間にとってこれがすべてである」
知力 財力 権力など彼がもてるすべての力をもって
自分の心を喜ばせるような生活をしてみたとしても
結局 すべてが虚しかったと告白せざるをえなかった
ソロモンが内省をこめて語ったのでしょう。
人間の本当の幸せ 喜びは 神を恐れ、
神に聞き従って生きる中にあるのだと
そして そんな生き方をする者と共に働いて
神がすべてのことを美しく導いてくださるのだと
私たちもソロモンのように与えられた日々を
無駄に生きることなく
まず神を第一とし まっすぐに
神の美しい摂理の中を歩んでいきたいと思うのです
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