「愛するようになる」
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「愛するようになる」
チャプレン室 長濱 カンナ
あなたは心を尽くし、いのちを尽くし、知性を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主(神)を愛しなさい。(マルコの福音書12章30節)
神様はできないことをしなさいという方ではありません。あらゆることを通して、自発的に神様を愛し、他者を愛することができるように私たちの心を育ててくださる方なのです。
聖書を読むと「○○しなければならない。」と命令形が多い。
「自由がない。」「清い人しかクリスチャンになれない。」と思われがちです。
本当にそうなら、私は教会に足を踏み入れることもできなくなってしまいます。
神様は愛をもって受け入れ、親切にしてくださいます。
そして、冒頭の聖書のことばの「主を愛しなさい」とは、神様の恵みを知った者は愛する者となるという意味です。愛するということは人の力だけでは成し得ないのです。
シングルマザーのAさんは、思春期真っただ中の子育てがつらくて、自分の親に「もう耐えられない。」と泣きごとを言いました。
すると母親が言いました。「自分が産んだ子でしょ。親があきらめたらこの子はどうするの?親は絶対にあきらめちゃだめ。何が何でも、とことん向き合うしかないのよ。」
その時、ハッと気づきました。
自分も思春期の時、親に傷つく態度や言葉を使っていたことを。
こんな自分を受け入れて育ててくれた親を思った時「私も絶対に自分の子どもから目を背けない。」と固く決心したのです。
それと同時に、自分を育ててくれた親を大切にしたいという思いが芽生えました。
それと同じように、神様の愛を知ったとき、心の底から真の愛が湧き上がってくるものなのです。
私たちが愛とは何かを知ろうとすること、また、愛することを熱心に求めることは大切なことです。
しかし、真心から「神を愛し人を愛する」ように育ててくださるのは神様なのです。
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