こころのサプリメント「心を満たす幸せ」
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こころのサプリメント「心を満たす幸せ」
チャプレン室 金 知明(キム ジミョン)
過ぎゆく年を送り、新たな年を迎えました。お互いに今までの感謝や労い、節目を迎えて希望の言葉をかけ合います。新年の挨拶として「明けましておめでとうございます」と無事に新たな年を迎えられたことを喜びます。英語では「Happy New Year」韓国語では「새 해 복 많이 받으세요(セ ヘ ボク マニ パドゥセヨ/直訳:新しい年、たくさんの幸せ得てください/意訳:新しい年、たくさんの幸せが訪れますように)」と表現はさまざまでありながらも、皆が新たな年の幸せを願います。
しかし、同じように幸せを願いながらも幸せの種類、幸福と不幸の基準は人それぞれ異なります。人生の出来事やタイミングによって、自分にとっての幸せの定義は常に変動しているのです。「私の幸せってなんだろう?」と考えながら、人と比べて少しでも良い生活、幸せという名の “優越感” を求めている自分の姿に気づかされます。体も心も健康で物事がうまくいく、人生の幸せを願うことは決して悪いことではありません。しかし、求める幸せの定義が自分にとって都合の良いことだけ、自分の一時的な満足のためとなる時、それは誰かの嫉妬や妬み、心を傷つけるものとなります。他の人より少しでもマシな生き方が本当の幸せではないことに気づかされます。いま幸せかどうかは、状況で決まるものではありません。どんな状況であれ、深い喜びと潤いで心を満たしてくれるものこそ、本物の幸せです。
お正月にお年玉を貰った娘の表情が曇っていました。受け取った小袋の中に、お札が入っていたからです。関心がなさそうにお年玉袋を親にそのまま渡します。5歳の彼女にとって、お札よりもカプセルトイやクレーンゲームができる硬貨の方が、価値があるようです。今はまだ、お札ではなく硬貨にだけ幸せと将来図(遊べる)を描いている娘の姿に、目の前の状況によって人生の幸せの基準を定めている自分自身を見ました。お札がたくさんの硬貨になることを娘に伝えると、「知らなかった」と言いながら、安心し笑顔になりました。その姿を見て、私も「自分の求める幸せだけではなく、神様が満たしてくれる(自分では気づいていない)幸せをさらに感じたい」と思いました。
どんな状況にあっても心の底からの深い喜びと潤いで満たしてくれる幸せ。キリストにあって、深い喜びと限りない希望で心を満たしてくれる神様の祝福が、今年も皆様に豊かにありますように。
だから、わたしたちは落胆しません。たとえわたしたちの外なる人はおとろえていくとしても、わたしたちの内なる人は日々新たにされていきます。第二 コリント 四の十六
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