こころのサプリメント「子どもの日、親を敬う日」

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こころのサプリメント「子どもの日、親を敬う日」

チャプレン室 瑞慶山 真

5月に入るとGWがやってきます。その連休の後半には子どもの日があります。

私が幼い頃に持っていた子どもの日のイメージは、欲しいものがもらえる日、行きたい所に連れて行ってもらえる日だというものでした。

間違いではありませんが、果たしてそれだけでしょうか。

 

子どもの側がそう思っていたとしても、欲しいと言うから与え、連れて行ってと言うから連れて行く、きっと親の側が思うことは、それだけではないでしょう。

子どもは成長の途中ですから、まだ足りないものが沢山あります。

足りないものを補うことで、分かるようになり、出来るようになり、体験的に学び成長していきます。

成長のために必要なものを整え、補ってあげる一番身近な存在、それが親です。

 

私自身、子どもの頃に気づいていれば、もっと親に感謝したかもしれません。それが分かったのは、私自身が親となってからのことでした。

つまり、してもらう側から、してあげる側へと成長させてもらえたことを通して、あらためて親のありがたさを知ったというわけです。

 

親が子どもにしてあげるのは、この子の幸せを願い、喜ぶ顔が見たいからです。ただ欲しい物を与え、行きたい場所へ連れていくのではありません。

「喜ばせてあげたい。」、「喜ぶ姿が見たい。」、そして「喜ばせてあげられる人に成長して欲しい。」と願うからではないでしょうか。

 

聖書には、人が幸せになるための秘訣がたくさん教えられています。

その最初は、神と人の関係です。

この世界を創られ、人を造られた、まことの親(命の源)である神様は唯一。

その神様と良い関係でいなさいと教えています。

そして、その次にくるのが人と人との関係です。

良い人間関係を築いていくための、一番はじめの大切なことは、わたしを産んで育ててくれた親、父と母を敬いなさいと教えています。

 

親を大切に出来る子ども達なら、自分たちが親に大切にされ、また自分たちも親を大切に思うもの同士であることを知ります。そうしてお互いも大切だと認め合い、良い兄弟姉妹の関係を結んでいくことが出来ます。

そうやってつながって生きていることを知り、つながりの大切を学んで成長していくことが出来ます。

 

聖書が教える幸せになるための秘訣、それは突き詰めていけば「親を敬う人」ということに行きつくと言えるでしょう。

まことの親である神様を大切にし、わたしを産み育ててくれた親を大切にする人は、どちらの親からも喜ばれ、愛される子どもになれます。

子どもは、子どもと思っていてくれる親がいるから、子どもでいられます。

 

わたしを喜ばせてあげたい、わたしを幸せにしてあげたい、といつでも思ってくれている親に感謝する。

そのことをいつでも思い起こすために子どもの日があるんだと思わされます。

 

あなたの父と母を敬え(聖書)